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完璧主義は立派だけど

2024年もあと少し、皆さんはどんな1年でしたか。

1年が終わるこの時期「年内に~しなければ」「早くしないと~になる」などと自分を追い込んだり、誰かを急き立てたりしていませんか。

長いことカウンセリングをしている中で、こうした自分で自分を追いつめて疲れてしまうタイプの方をたくさん見てきました。こうしたタイプの方は『べき思考』や『完璧主義』の考え方やものの捉え方の方が多いように感じます。

『べき思考』とはものごとを「それは~すべき」という価値基準に照らして進めようとすることをいい、その掲げた目標を達成するまでは努力することを良しとします。

それは自分に課して頑張る場合もありますが、時として相手が子どもや配偶者だったり、会社の部下などに対しても発動されます。

自分の尺度では「~はこうあるべき」「~するのが当たり前」「~は~でなければならない」と思っていて、それを相手に求め、相手がそれに応えなければ、「なぜ、そんなことができないの」「~すべきでしょ」といった責める言動で相手を追いつめることになりかねません。

また、『完璧主義』の方は物事のあり方の理想がすでに頭の中にあって、そこまで到達していないものは無価値だし、意味がないなどと考えてしまいます。

だいたい『べき思考』の人は『完璧主義』のことも多いので、常に自らを鼓舞し中途半端は許せないのです。

こういう人は正義感が強く、理想に燃えた正論を吐く人かもしれませんが、その要求の度合いが過ぎたり、設定目標が高すぎると、自分で自分の首を絞めたり、相手の反感を買うことになります。

自分や相手に厳しくすることも必要ですが『べき思考』や『完璧思考』はほどほどを心掛け、特に自分以外の誰かにあなたのその考えを振りかざしていないか留意した方がいいでしょう。

『足るを知る』という含蓄のある言葉があります。

「足る」は満足するという意味ですが、自分や相手の能力や現状をわかった上で、精一杯の努力はするけど、「~でなければならない」というほどかたくなにならず『足るを知る』ことが大切だと思うのですが、皆さんはいかがお考えになりますか。

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