おはようございます。
毎日、「暑い!」のひと言ですね。
さて、本日はスキーマ療法についてのお問い合わせがありましたので、詳しくお話ししてみます。
認知行動療法は人の考え方のクセや時には歪みに気づいて、ご自分の認知や行動を少し変化させ、人間関係をスムーズにさせたり、自らの生き方を楽にすることを目的としています。
しかし、認知行動療法で自分に向き合ったのに、どうしてもその考え方や感じ方を変えることができなかったり、その原因が生育歴にあると判った場合、もう一歩踏み込んで行われるのがスキーマ療法になります。
「スキーマ」とは日本語でいうと「価値観」「こだわり」「マイルール」などに相当します。
「白黒思考」「べき思考」「自責が強い」「他罰主義」「完璧主義」など、個性と呼ぶにはあまりに偏ってそうした傾向が見られ、それを遡っていくと、親の考えやしつけ、学童期の教師からの言動、思春期のいじめや性体験などが起因している場合に実施する心理療法です。
ですので、スキーマ療法はセッションを開始して早々に取り組むことはなく、まずは認知行動療法で「今ここ」つまり、現在の考え方や感じ方、行動パターンにフォーカスし、そこにどんな特徴があるか外在化(言語にして見える化)するところから始めます。
最近は本やセミナーなど多くの情報から「スキーマ療法」に興味をもたれる方も増え、ご自身に心当たりがあるという方からお問い合わせをいただくこともあります。
けれど、「スキーマ療法」は深い部分の認知や行動を探る作業ですので、時間もかかりますし、第一に忘れようと封印してきた過去に触れるといった痛みを伴うこともあります。
大前提として、ここで自分をさらけ出し、奥深いところに立ち入って人生をリセットしようとするわけですから、カウンセラーとの信頼関係がとても大切になってきます。
「スキーマ療法」の効果はとても高いと感じていますが、もし、ご興味があるという方は認知行動療法の先にあって、より深く自分と向き合う作業だとご理解ください。
ご自分の今の生きづらさを何とかしたいと思われる方は、まずはカウンセリングルームにいらしてお話ししてみませんか。
いつでもお待ちしております。

コメント