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スキーマ療法が必要な方とは

おはようございます。

今日は風が強く春の嵐のようなお天気だそうです。着るものも迷いますね。

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「スキーマ療法」という耳慣れない心理療法についてのお話です。

最近は認知行動療法のセッションを始めて、しばらくすると、スキーマ療法と併用パターンになるクライエントさんが増えています。

スキーマ療法は、スキーマ、つまり日本語でいうと価値観・こだわり・信念みたいなものが、不適応的といって生きづらさの原因になっている方のために行われる心理療法なのですが、それは幼い頃に辛い思いをしたことのある方が多いということを意味しています。

認知行動療法は「今、ここ」に焦点が当てられており、現在の生活の中でのものの考え方や感じ方を少し角度を変えてみることで、気持ちを楽にすることを目指しています。

しかし、そこにフォーカスしてもなかなか改善が見られず、もっと、生い立ちに遡ったところに立ち入らないとと思われた時、スキーマについてクライエントさんに説明することにしています。

スキーマ=価値観は主に親御さんによって(特にお母さん)受け継がれ、その人が大人になっても認知の根底にあって、その人を形作ることになるものです。ふつうはそのスキーマをもっていれば、適応的、つまり、日々の生活は安全で、人間関係も良好に結ぶことができるものなのですが、時折、「~べき思考」が強すぎたり、白黒思考、完璧主義、人のせいにする、自分を責めるなど、偏っていたり、いき過ぎていたりするスキーマを獲得してしまって苦しい思いをしている人がいるのです。

その方が心の問題を抱え、人間関係がうまくいかない、自分自身に怒りがあるなどの理由で、カウンセリングを希望なさった場合、スキーマ療法で解決を試みることになります。最近はカウンセリングにみえた方の3~4人に1人はスキーマ適応なので多いなとと感じています。

スキーマ療法は過去の自分と対面し、封印していた辛い過去の思い出を引っ張り出す作業なので、多分に「痛い」上に1~1年半ほど時間がかかります。

なので、スキーマ療法を始める前にはそのことをお伝えし、決して途中で辞めないこと(傷を開いたまま終わることになり、より辛いから)を約束してもらって、始めることにしています。

エビデンスとしてはとても高いと感じているのですが、なにぶんかなりヘビーなセッションなので、ある程度、覚悟して望んでいただければと思っています。

もし、ご自分の生育歴に思い当たる節がある方は、一度、ご相談にいらしてください。いつでもお待ちしています。

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