おはようございます。立春とは名ばかりの寒い朝ですね。
横浜市上大岡駅近くのカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
さて、本日は「時々、自分に腹が立つ時はありませんか?」というお話です。
認知行動療法では、アセスメントシートという用紙を使って、ストレスのかかった出来事の自動思考や感情を書き出していきます。その時に最も多い感情は「イライラする」といった怒りの感情です。
人が怒りを感じるのは、相手が自分の考えとは違うとか、自分の望む対応ではないという時だと思いますが、自分が自分に怒りを感じる時はそれと同じことが内なる自分の中に起こっています。
つまり、自分の中のキャラの違うふたりが存在していて、ひとりがやったことや言ったこと、思っていることが、もうひとりの気に食わないという状況と言えます。
例えば、いついつまでにやろうと思っていたことがちっとも出来ていない、なんだかんだ理由をつけて後回しにしているとか、そんなつもりではないのに思ってもいない発言をしてしまうとか、行動をとってしまうようなケースです。
思惑と違う言動に対して、もうひとりの自分が怒っていると言えばわかりやすいでしょうか。
大体、そういう時は「なんで私ってこうなっちゃうんだろう」とか「なんで私は決めたことが実行できないんだろう」のように思っているはずです。
そういう時は自分の内なる自分に「なぜ?」と問いかけてみましょう。
きっとそこには理由があるはずです。
理由が分かれば対処法も見つかるかもしれません。
総じて人は本当の自分の気持ちを分かっていませんし、分かっていても無視したり、自分に正直に生きていないことも多いようです。
時には自分に問いかけて「話を聴く」「紙に書き出してみる」といった寄り添う姿勢を見せれば、相手(自分)も心を開いて本音を話してくれるかもしれません。
それを自分の内側に向かってするのです。
自分に腹を立てているだけでは解決しないことも、わけが解ることで道が拓けるかもしれませんよ。

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