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愛情不足という罪

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は生育歴に関係する「愛情不足」に関するお話です。

母親は我が子を出産すれば、誰もが母親になった歓びにあふれ、愛情深く我が子を育てられるかというと残念ながらそうとも限りません。

出産により母体には大きな変化が生じ、母性ホルモンが分泌され母親の役割が果たせるように体は出来ていますが、頭がそのような行動をとらないお母さんもいます。

理由は様々ですが、そうした子どもの世話をしない、子どもに愛情を注ぐことができない状態をネグレクト(育児放棄)といい、子どもに危害を加えるようなことがあればが虐待ということになります。

子どもを叩いたり、なじったり、食事を与えない、清潔な衣服や住環境を与えないなど虐待を疑われるようなことがあると、比較的外部からも気づきやすく、時折、テレビや新聞で報道されるので見聞きなさった方も多いでしょう。

しかし、一見、普通に子育てしているように見えても最低限の衣食住の環境だったり、非常識なものの考え方で子どもを扱い、適切なコミュニケーションを取らず放置しているなど、明らかに愛情不足の状態で育てていても外部からはわからないこともあります。

ここ数年、スキーマ療法といって、子ども時代に辛い思いをしたクライエントさんの生育歴に遡ってヒヤリングし、そこから大人になっている現在の問題点をあぶり出し、心理的ケアをする取り組みをしています。そこで、世の中には罰せられることなく普通の親として生活していながら子どもに多大な心の傷を負わせている親がいかに多いかということに気づかされます。(クライエントさんが子どもだった時の親御さんをさします)

各家庭にまでは他人は入り込めないので、カウンセリングルームではすでに大人になっている心に傷を負った方にしかお目にかかれないのが現実ですが、そのままその方の愛情不足を補えないでいると、その方の人生が生きづらいだけでなく、その方のお子さんにまで悪影響が及んでしまいます。

もし、ご自身が生育歴に問題があって愛情不足で育ったと感じていたり、現在、自分のお子さんとうまく関われないとお感じでしたら、1日でも早くご相談にいらしてください。

愛情不足の連鎖を止められればと思うからです。

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