こんにちは。横浜・上大岡のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
さて、本日は「べき思考」というものの考え方のクセについてのお話です。
カウンセリングルームでよくお目にかかるのが「べき思考」の強いクライエントさんです。
「べき思考」とはものごとを決めたり、行動する時「それは~すべき」という判断基準に照らして、ご自分の強固な考え方で突き進むことをいいます。
「べき思考」は信念にも似たその方の確かに信じている方法や考え方なので、自分自身に向けて発動している間は、自信をもって行動することができます。
しかし、一旦、その「べき思考」が子どもやパートナーや他人に向かって発動されると、それは一挙に高圧的な指示や命令といった色を帯び、相手にとっては息苦しいものになってしまいます。
「べき思考」の持ち主はその考え方を正論だと信じているので、自分だけではなく相手も従って当然だとばかりに押し付けてきます。でも、それを正しいとは思っていない相手にとっては、とても従えないと感じたり、自分は違う考えだと言いたいのですから、両者の人間関係がギクシャクすることにもなりかねません。
「べき思考」を発動されて、被害を被るのは子どもだったり、妻だったり、部下だったりと、立場が弱い場合が多いと思いますが、強権をふるう側の親や夫、上司などは本人にその意識がないせいで困った存在になってしまいます。
正義感が強く、曲がったことが嫌い、社会の規範をきっちり守り、義理人情に篤い、そんなあなたは「べき思考」の持ち主ではありませんか。
「それは~すべき」とすぐに結論づけてしまう前に「本当にそうかな」「相手はどう思っているのか」と立ち止まって考えてみませんか。
認知行動療法はそんな考え方のクセや歪みに気づいて、少しずつ変化させ、生きやすくするための心理療法です。
ご自分やパートナーのこだわりやかたくなさにお困りでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
コメント