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親と子どもは別の人格

連日、猛暑が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしですか。

お子さんがいらっしゃるご家庭では、長い夏休み期間で、親子げんかが頻発している時期かもしれませんね。

親が子どもを叱る時の決まり文句は「早く~して」「早くしないと~になっちゃうわよ」「何で言ったとおりにやっていないの」「やるって約束したでしょ」といったあたりでしょうか。

これは子どもが自分の思い通りに動いていないか、子どもが世話の焼ける存在で、その世話を主に母親がやらなければならない時に発せられるような気がします。

昨今のお母さんはご自分も仕事を持っていることが多く、その上、家事と育児の負担が大きいと、つい、こうしたものの言い方になって、子どもを急かしたり、自分のいいなりにしようとしてしまいます。

けれど、子どもは生まれた瞬間から、母親とは別の人生を歩み出している別の人格をもった人なのです。

それを自分の所有物のように錯覚して、子どもを意のままに動かそうとしたり、命令したり、苛立ったりしていませんか。

夏休みのような期間、家にいることが多い子どもさんとの言い争いが増えるという話はよく耳にするところですが、お子さんの人格を尊重し、押しつけにならない子育てとはどういう親子関係を指すのか、ちょっと考えてみませんか。

毎日、怒鳴り散らす母親の怖い表情を見せ続けてしまうと、お子さんは親の顔色をうかがう子どもになったり、いい子を演じるようになってしまうかもしれません。

認知行動療法では、ひとつひとつのエピソードをリアルに外在化し、検証することで、日々のコミュニケーションの変化を促します。

あなたのお子さんにかける言葉のひとつひとつが、お子さんを心豊かに育むのです。

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